抱きしめた心の小宇宙
もうアンチャンだけなんだけど。“はい…”
何が「はい」だ、はいじゃないが!(良い子の皆は「はいじゃないが!」は使ってはいけませんぞ!)
仕事柄色々な感染症に罹患する危険が危ないので、打たれたくもない注射をバンバン打たれてるんですよ。
アンチャンさんだけなんだけど、と言うのは肝炎ワクチンの接種がまだ終わってないって話だったんです。
いやね、普通の注射ならいいんです、普通も何も注射嫌いだけど。
気が進まないのは肝炎ワクチンって痛ぇの、凄く…ベリッシモ(とても)打たれた痕がまだ痛い。
そんなわけで何かと理由をつけて逃げ回っていたんですが、正しい医療人でないものが医療人の育成をできるわけがないので腹をくくって受けました。
「じゃあ肘曲げて下さい」
“あのー…折角なんで打つ時にファントムアロー!って叫びながら打ってくれませんか…”
「いや採血の時もあんまりふざけた事しないんで」
“あ、でもこれ無毒化したウィルスを打つから黒死拳!でもいいんで…”
「はい入りまーす」
“ああっ…痛い…っ、そうだだったらスカーレットニードルでいいですから”
「終わりでーす」
“この針の穴程の傷からやがて血が吹き出し五感が衰えて…”
「アンチャンさんそんなに注射嫌なんですか、そこまで悲観的にならなくても」
傍から見たらおかしな人だが、これも聖闘士の嗜みよ。
カテゴリ : 日記