GSX-R1000シリーズの純正マッピングと空燃費について
まずは黙って下の画像を見てもらおう。
かかったな!バイク日記だ。
これ、GSX-R1000K7の弩ノーマルのパワーグラフと空燃費カーブです。
測定は雨上がりの夕方くらい。
で、コイツが何なんだと言いますと、乗れてる人乗れてない人皆口を揃えてR1000は中間に谷があるって言います。
アクセル開度が少ない状態で加速してるとピタリと突然タコメーターが上がらなくなる部分の事です。
グラフを見ると6000回転を境に7000で急に空燃費が濃くなりますよね、ココの事です。
R1000に乗ってる人はアクセル開度少なめで走って見てください、必ず6500回転前後で加速が止まります。
で、ここで何で急に空燃費が濃くなる(燃料が多くなる)かと言うと、R1000はツインインジェクターでして、この燃料が濃くなる辺りからセカンダリーインジェクターが作動してるからですね(R1000はK5からツインインジェクターシステム)
因みにアンチャンさんが使っているパワーコマンダーはプライマリーインジェクターの燃料量を増減させるアイテムなので、基本的にセカンダリーインジェクターには関与出来ません。
じゃあ実際の所、メーカーはこの領域の燃料をどう調整してるの?って話です。
まあ単純に7000回転辺りは濃いのだろうという事ですが・・・

コレ、K7のECUの中に入っている燃料増減マップらしいです、海外フォーラムから探して来ました。
やっぱりと言いますか、空燃費が濃くなる部分は燃料も濃いです。
何の意図があってこのようなマッピングかは開発者が知る所になりますが、恐らくは通常巡航であるならばメーカーは安全パイとして、6000回転くらいまでは想定し、本来のレーシングユースであるならば7000回転以上を想定しているからではないでしょうか?
またこの燃料が濃くなる区間の実測空燃費はフルパワーモードのAで12、つまり加速するのに一番いいと言われる空燃費に合わせられています。実際にトルクカーブもここを境に急激に上がっていくので、多分間違いないでしょう。
バイクを弄くるに当って基本特性を理解しておくのは重要ってお話でした。何となくで乗ってスペックを見比べただけで遅いと嘆くのは間違いです。
カテゴリ : 地上最強のヨメ GSX-R1000