星矢が救った書籍、甦れ聖闘士伝説
恩師が亡くなり遺品の整理をすると言う話になった。日本でも専用受験コースが作られるレベルの大学の退官教授だから所蔵している遺品、つまり本も大層なものである。
しかし、だがしかしその遺品、既に大学も引き取ってくれないらしい。
仕方がないので、古書に研究資料の数々は処分(燃えるゴミ)するそうだ。
魁男塾のくっそダサいOPでも「欲しいものは欲しいと言え」と言っていたので、厚かましいと思いつつ言ってみた。
蔵書の一部を頂けないかと。
その蔵書、恩師の生前に1度だけ欲しいと言ったら「これは私が退官する前に引き取り手がいなくて処分されるところだったものだから駄目だね」と言われた事があるのだが、そう言っていた恩師が所蔵していた本の数々が処分される事になってしまったのは皮肉だ。
流石に家1個を本の保管の為に借りるレベルの蔵書全てを引き取る事は出来ないので、その中でも生前お気に入りとして常にはなれに置いていた物を頂く事にした。
女神の聖闘士たるアンチャンさんですから、部屋にあるギリシア、ローマ神話の本は把握しており、この度今から60年程前の古書を譲り受けて来た。
車田正美がいなければこの古書は燃えるゴミであったろう。ありがとう車田正美、ありがとう聖闘士星矢。
これで手元にあるローマ神話の本も処分できるねと思ったら、どういうわけか手元にある本の数々も急にプレミアがつきはじめ、元値290円、送料入れて500円くらいだったのが1冊6000円になっていた…頭がおかしくなりそうだった…
他にもこれもういらねぇやと思っていた、二束三文で手に入れた文庫にプレミアが続々つきはじめていたり、知名度が高く無いが故に販売数が少なかった本をたまたま中古で1000円ちょいで手に入れたら今や万越えと言うものが珍しくない。
成程、流石我が師よ、あなたの部屋にある本を真似て色々買って読んでみたらこれだ、本物はやっぱり違うや。
そして譲り受けた本は我が師より古い先生の本と言う事だから、師の師とあらば我が師も同然。
カテゴリ : 日記