これまでのあらすじ、原因不明の弩貧血と原因不明の血便で2年振り2回目の精密検査となったのだ。
「でも今年の採血結果おかしくないですか、私も過去に比べて数値がおしなべて悪い」
“おや先生もですか”
「検体の保存方法変えたとかねー?」
真相は闇の中ではあるが、経眼的に血やんけこれと見えちゃってるのは仕方ない。
前回は5つの内痔核を持つ男の診断となってしまったが今回は腹痛と下痢つきだもんね!

さあ、腸内洗浄の開幕だ!
相変わらずこれは慣れねぇ、いや、慣れてる方が問題だが洗浄薬700ml辺りから甘さに辛くなってくる。
もうちょい味どうにかならんか、しかし美味い!美味すぎる!のも問題か…オーバードーズとか…
そんなわけで尻からほとばしる熱い汁を我慢しながらねじ込んだ内視鏡検査へ豪ッ!
「アンチャンさん若いから鎮静無しでいいですよね」
“え、事前に鎮静をって…”
「いいから尻出せ!ホイ!」
前回はサービスで鎮静無しと言う何のサービスかわからんサービスで自分の上部消化管を見ながら口から涎を垂らしあ”ーあ”ー言ってる有様だったが、今回は…今回は…!
と思う余裕も無く、何か痛い、すっげぇ痛い、おかしい内視鏡ってここまで痛くねぇぞ。
「アンチャンさん、腸が凄い捻れてますね」
“ねじ…?”
「このまま直しちゃいましょう」
“――!?”(ビキビキィ)
過去に徒手整復術は骨とかヘルニアとか見てきたが、まさかこの身で受けるとは思わなんだ。
これがまた感触が本当にビキビキィって感じで、いやズキズキィ!でもいいかもと。
成程、こいつが通過障害の原因で硬便→下痢の製造源だったんやな…こいつは普通の聴診、触診ではわからんわい。
なんて考える余裕も無く、早く終わってくれと願うばかり、まるで中世イギリスの五つ裂きだわ(検索注意)
ああ…次はまた無鎮静の上部内視鏡だ…