イッテヨシ
とある人の最後を担当したんですよ。病状とか詳しく書けないんですけど、食えない動けない喋れない、要は生かされてるだけだったわけですよ。
ハッキリ言って経済的に生産性はゼロです。
今日の医療情勢は砕いて言うと、病気になったら死ね、と言ってる様な物で、入院日数の短縮が声高に叫ばれておりまして、退院出来る状態じゃなくてもごまかして放り出すなんてザラです。
「オレオレ あの人退院行くヨ 38℃の熱が出てCRPも上がってる?んなモン ボルタレンぶちこんどきゃOKヨOK──!」てのがネタじゃなくてガチです。
で、冒頭のとある人なんですけどハッキリ言って完治の見込みゼロでした。
医療費抑制を唱える国策や政策の観点から何もしないって事になりました。
我々はそれでいいかもしれない、そうやって生きてて飯食ってますから、国の言わんとする事もまあわかる。
ところがそう言った実情を知らない一般の人はどうでしょう?
要はその家族なんですけど、まだ医療にすがればどうにかなるという思いが捨てきれなかった様でしてね。
何もしない事、所謂看取りでいいね?と意思確認を行ったのですが、助かるかもと思っていたのであれば、意思確認を行ったのではなくて、医療側にとって都合の良い方向に誘導した様なモンじゃなかろうか。
あの状況下でICUにブチ込んだとしても結果は間違いなく変わらなかったのは間違いないが、家族からすればやれる事は全てやってあげた方が後悔と言う物はなかったのではないだろうか。
今日の医療情勢から見れば今回の判断と行動は間違っていない。
だが人道的にはどうだったかな・・・
カテゴリ : 日記