気まずい空間
休みがねえよ!とmixiで叫んだ翌日、月曜日。
死んだ魚の様な目をして電車に揺られるアンチャンさんの業務用携帯が鳴りました。
「看取りです」
ああ、来たか・・・
予定を出勤前から全て変更して患者宅ですよ。
その人、末期の膵癌、肝転移でしてね、家族が自宅で死なせたい言うんです。
こちとら死にたい人が望む死に方を法に抵触しない様にコーディネートするのが仕事なもんで、それは別に構わないんですがね。
丁度患者宅へ行ったら、なんかテレビが点いてるんです。
しかもよりによって、癌の特集なんかタイムリーにしてやがってまして、更に加えて膵臓癌の治験をピックアップしてくれてて、真横で今まさに亡くなる人がいてディ・モールト(非常に)気まずい。
まあオチとか特にねえですけど、亡くなった方の髪を優しく撫でている家族の姿は今まで看取りに行った中で一番印象に残りましたわな。
皆さん、人間思ったより生きていられる時間は短いですから、ちゃんと生きなさい。
カテゴリ : 日記