違法駐車に合法的な制裁

目を覚まし外を見ると何かが違った。

アンチャン家の敷地内に見慣れない乗用車が停まっている。
はて、我が家ではクルマを買い換えるという話は出ていないようだが・・・寝起き直後の頭で考える事を数秒、ああ、違法駐車ねとあえなく結論が出る。

さてさて、あたしの土地に勝手にクルマ停めるたぁイイ度胸じゃねーか、どうしてくれよう？


・・・何も思い浮かばん！
10円玉パンチとか露骨過ぎるし、通報しますた！の張り紙程度じゃ甘過ぎる。
いやいや、相手は人の土地に無断で土足で立ち入るようなヤツだ、そもそもマトモな対応では話にならないやもしれん、いやならん（断定）

ああそうだ、こんな時にこそ頼るべき物があるじゃあないか。



数十分後、山間の集落に現れた白黒パンダのクルマのせいで

「ついにアンチャンが何かしでかした」

と、ちょっとした騒ぎになったのは言うまでもない。
一体世間様はあたしをどんな目で見ているのかと問い詰めたい。

わたしにできること

昔ね、女と海に行ったコトがあるんです。

「ハァ？突然何言ってんのコイツ」
「アンチャンさん・・・やっぱり彼女いたんだ」
「てめぇは俺を怒らせた・・・」

と様々な思惑が今ディスプレイを通じて錯綜しているのは容易に想像出来るのですが、まぁ話は最後まで聞きなさいよ。
でまぁ、そこで何を思ったか相手方が着ていたパレオの裾の部分をめくってみたんです。

相手は物の見事にブチ切れて公衆の面前で引っ叩かれました。
つまり人に見せる事が前提の水着ですら見られると恥ずかしいという事実の元ではパンツじゃないから恥ずかしくないというのは幻想でしかないという事です。

けだものだもの

信号待ちの最中に目の前の横断歩道をJSが通り過ぎたんですよ。

で、目の前の車の運転手の頭の動きを追うと明らかにJSを追ってるんです。
待て待て待て待て！
お前それ犯罪やから！流石のあたしもそら引くで、いやほんま。

JSとは極端な例として、例えば街中で透けブラなんか見ればそれこそ野郎の眼は成層圏の彼方まで狙い打つかのような精度でロックオン・ストラトスじゃないですか。
正に男は皆狼とは良くぞ言ったものです、お前等飢え過ぎだ。


しかし狼という表現は本当に適切なのだろうか？
あたしは飢えた狼がどんな生き物かよく知らないのだが、常に何かに飢えているならもっと相応しい動物や形容詞があるのではないだろうか？

例
男はハイエナ
男はハゲタカ
男はサバンナ（弱肉強食的な意味で）



駄目だ、意味がわからん。