来年の仮面ライダーを真剣に考えてみる
今やチンピラの代名詞のような外見に成り果て、あまつさえ子供の前で
「ヒーロー物って気持ち悪いじゃないですか、俺死にたくなりましたよ」
と言ってのけた俳優の風上にも置けないオダギリジョー。
彼の言動は兎も角として、彼が主演を勤めた仮面ライダークウガ以降、今まで子供が見る物として位置づけられてきたヒーロー物を大人も楽しめる娯楽作品にしたてあげた功績は評価せざるを得ない。
そう、特撮の歴史はクウガから変わった。
今や日曜の早朝は子供だけに飽きたらず、イケメン俳優で財布であるお母様を釣り、お金を使わせ番組の予算を得るという公式がスッカリ定着した。
ヒーローと言っても所詮は金かよ!
怒りに任せて壁にライダーパンチを喰らわせた事も何度かあったけど、こうでもしないと番組が存続できないのが悲しい宿命。
また、最近はただカッコいいだけでなく世相を反映したモチーフの仮面ライダーなんですよね。
構想10年という仮面ライダークウガに続き、今現在まで当時流行した物を取り入れて以下のアイテムが活躍します。
アギト:元々オダギリが続投の予定が降板した為特殊アイテムは無し。
龍騎:トレーディングカードゲーム。
555:携帯電話。
オンドゥル:昆虫王者ムシキング。
このオンドゥルをもって一旦シリーズが打ち切られ、次年度の音撃戦士では太鼓の達人がブームであった為に主人公は太鼓を使う羽目に。
でもコレが大変不評だったので、また次年度から仮面ライダーが復活します。
カブト:再びムシキング。
で、またカブトをもってシリーズが打ち切られ、今年は電車男が主人公の作品のようですよ。
こんな具合に前年度の流行を取り入れて作品に生かす手法がされているんですね。
そろそろ来年度の企画がされている時期でしょうから、丁度今頃流行っている物がモチーフになる可能性がディ・モールト(非常に)高いッ!
では今世間で取り沙汰されているネタは何かと言うと・・・
1:ハンカチ王子・・・去年夏の甲子園決勝で駒沢との激戦を制した早稲田の投手。彼の影響力は野球がなんだかよくわからないオバチャン連中にも取り合えず青いハンカチを買わせるほどであったと言う。
2:なんか高校生ゴルフの凄いヤツ・・・ホラ、なんか現役の高校生で凄いのがいるらしいじゃないですか、名前はわからないけれど。それに彼だけでなく宮里藍でしたっけ?そんな感じで若手ゴルファーの取り上げ方は尋常じゃないですからね、コレは押さえとかなきゃ駄目でしょ!
3:ビリーズブートキャンプ・・・ネットでは数ヶ月前にブームは過ぎ去りましたが、なんか今になって急に各メディアで燃え上がってますね。日本人はダイエットという言葉に過剰反応をするきらいがあるのは発掘あるある大辞典の例からして明らかですからね、上手い具合に女性層のハートをゲットしたようですな。よかったなビリー。
つまり、これらを集約すると・・・
主人公は三人。
野球部のエースと、日本ゴルフ会期待のホープ、退役自衛隊員。
彼等はメディアを巧みに使い愚かな日本人を全て肥満体質に陥らせようとする悪の秘密結社メタボリンガーの怪人をなんでも出来ちゃうバットでどすどすしたり、必殺5番アイアンで怪人をホールインワンしたり、自衛隊式トレーニングで肥満になりかけている善良な市民の体脂肪率を下げて最後に汗を青いハンカチで拭い去り、大空に笑顔でキメ!て去って行く。
また番組の終わりにはダイエットエクササイズコーナーを設けて主婦層の他に若年女性層も取り込み、更には野球とゴルフを必殺技に取り入れてお父さん層も加わり視聴率はうなぎ上り!影響は特撮業界だけに留まらずマルチメディアへ!
最早仮面ライダーである必要性が全くねえ。
カテゴリ : 日記