くそみそ
う~~~~トイレトイレ。
今、トイレを求めて国道を全力疾走している僕は・・・あ、ヤバイ、マジヤバイ。
思い返せば心当たりがあり過ぎて原因の特定も困難だが、昼過ぎの事、あたしは猛烈な腹痛に襲われ、今も僅かに下行結腸に違和感がある。
こう人間我が身に危機が訪れると他にやる事があったとしても、そんな物はもうどうでも良く、まず第一に己の身の保身を考える。
とある著名人の残した言葉に「下痢腹抱えて公衆便所を探した方がマシだ」という物があるが、あたしにしてみればそんな状況より酷い状況と言うのは考えられない。
それくらい、腹痛という物は厄介な存在だ。
こういう時に限ってアンラッキーな事は続く物で、例えばコンビニでトイレを借りようと考えてもそこはバリバリ駐禁の取締りをやっていたりで、そこで「1万5千円払うからトイレに行かせろ!」と取り締まり監視員に宣言出来たのならばそれはそれでいいネタになったであろうけど、年を重ねることにより少しは恥じらいという物を覚えたあたしがそういった行動をとる事もなく、兎に角目指すのはとある得意先のある雑居ビル内のトイレだった。
切羽詰まると、人間はいつもと同じような光景でもその肌で読み取る感覚も異なるようで、括約筋を必死で締めていた状況下ではデジタル時計の秒針の数字が一つ増えるのに5秒くらいかかってるんじゃないのか?というくらい時の流れがゆっくりと感じる。
いや、もしかしたら極限状態まで追い込まれる事により自分の周りの時を遅く出来る・・・つまり時を止められていたのかもしれない!ドギャァーーーンン!!
なんて考える余裕なんか全く無く、そんなわけで脂汗を流しながらトイレにやって来たのだ。
とりあえず腹痛の原因をある程度放出した後に冷静になると、とある事に気付いた。
今回辿り着いたトイレは和式だが、和式に入ると大概の場合扉に背を向けている事が多い。
これは一体何故だろうか?
別に扉に対して正面を向いていてもいいじゃん?ねえ?
恐らく扉に対して背を向けている形は便器の形からして邪魔になるのだろうけれど、で、あれば設置するのを縦ではなくて横にすればいいだけの話だと思う。
他にも扉を開けられた時に相手と顔が合ったら気まずいとか色々あるのだろうけれど。
あるのだろうけれど――――
いいこと思いついた、この和式の便器に逆に跨ってみよう。
男は度胸!なんでも試してみるのさ。
和式の便器に逆に跨るなんて、なんて人なんだろう。
しかし誰もいない個室にいる内にそんな変態じみたことをためしてみたい欲望が・・・
それじゃやります。
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カテゴリ : 日記